最近、特殊詐欺や強盗事件など、ニュース等で多く目にするようになりました。
ほんと怖いですね。
また他にも有名人や一般人が投資詐欺被害に遭うのもなくならないですね。
なぜ、投資詐欺は昔からあるのになくならないのでしょうか?(オレオレ詐欺も)
☑️過去のポンジスキームや事件の一例
- ジャパンライフ – 顧客約20人から約1億6千万円をだまし取り、元会長に懲役8年の実刑判決。
引用:ウィキぺディア
まっとうな投資は存在するのに、その存在を知らずに投資詐欺のせいで投資は怖い、危険となるのはツラ過ぎる。
(投資詐欺はそもそも投資ではないのが実態…)
そこで今回は、古来から伝わる伝統的な投資詐欺、ポンジスキームについて学んでみたいと思います。
本記事を最後まで読んで、投資詐欺ポンジ・スキームに引っかからないように防御力を高めましょう。
ポンジ・スキームとは
ポンジ・スキームとは、投資詐欺の一種です。
ポンジ・スキームの名称の由来は詐欺師のチャールズ・ポンジという人物の名前とスキーム(ネズミ講)から名付けられたそうです
ポンジス・キームは、投資詐欺の一種であり、投資家に高い利益を約束して資金を集めますが、実際には新たな投資家からのお金で古い投資家に利益を支払っている仕組みです。
つまり、違法な仕組みで既存の投資家に報酬を支払っているため、持続可能ではありません。
ポンジスキームの特徴は次の通りです。
高い利益の約束
ポンジスキームの運営者は、非現実的に高い利益を投資家に約束します。
これは他の投資手法ではありえないほどの利益で配当金などと謳って資金を集めます。
・例えば月利30%とか
・必ず儲かります
など…
月利30%がどれぐらいか金融庁の資産運用シュミレーションで試算してみました。
もはや見たことない数字…
出典:金融庁 資産運用シュミレーションより試算
2,023年世界長者番付1位のフランスの高級ブランドグループ、モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH)のベルナール・アルノー会長兼最高経営責任者(CEO)が推定保有資産額2110億ドル(約28兆円)だそうです。
第2位のイーロンマスクで約24兆円。
いかにポンジスキームの数値が非現実的か分かりますよね。
出典:Forbes JAPAN
また世界最高の投資家の一人と言われるウォーレンバフェット氏で過去50年にわたって年率20%だそう。(出典:トウシル)
それが年平均ではなく月利30%とかですから、ありえないですよね。
諸説ありますが世界最強の株価指数の一つ、S&P500インデックスファンドでさえ、15年以上の長期投資で慣らした場合、年平均5〜7%前後と言われています。
これらのまともな投資の相場を知っていれば、ポンジスキームがありえないと気づきますよね。
古い投資家への支払い
新たな投資家からの出資金が集まると、それを利用して古い投資家に報酬が支払われます。
この報酬は実際の投資利益ではなく、新たな投資家の出資金からお金で支払われていることになります。
自分の出資金からお金が返ってきてるだけです。
100万円預けた中から20万円返ってきて、「ほんとにお金が増えた」と喜んでるだけです。泣
自分の元本とは気付かず喜んだ人は、他の人にもこのことを伝えて、また同じようなカモを増やします。
以下、繰り返しでどんどんポンジスキーム側にお金が集まる仕組みなのです。
持続不能な仕組み
ポンジスキームは持続不可能です。
新たな投資家が集まらなくなると、利益を支払うための資金が不足し、崩壊してしまいます。
ポンジスキームは出資金から、単にお金を返してるだけなので利益は出ていません。
どんどん出資金が集まらなければいつか破綻します。
もし詐欺と気付いた場合は全力で「いますぐ金を返せ」と叫んで解約してください。
そういって大騒ぎすると返ってくる可能性があるらしいです。
なぜなら大騒ぎして詐欺と多くの人に伝わり気付かれると一気に資金が枯渇して破綻するからです。
だからポンジスキーム側は破綻するのを恐れて騒いだ人にはすぐお金を返す可能性があります。
そして出資額が最高額になった時に逃亡します。
また悲しいことにポンジスキームは非常に捕まりにくく出資金も返ってこないことも多いらしいです。
なぜなら「投資したけど失敗した」「使い切ってすでにお金がない」などで被害者の泣き寝入りもありそう。
訴えるにも時間や費用もかかり、資金が返ってくるまで相当の時間もかかりそう。
だからポンジスキームにあわないことが重要。
もし異変や詐欺に気付いたらすぐ警察に相談しましょう。
ここまでポンジスキームの特徴3つをお伝えしました。
ポンジスキームは違法であり、多くの投資家が大きな損失を被る可能性があります。
もし疑わしい投資機会に遭遇した場合は、金融当局に報告することをお勧めします。
ポンジスキーム(投資詐欺)に遭わないための対策5選
☑️ポンジスキーム(投資詐欺)に遭わないための対策5選
①相場を逸脱した高利回り商品に手を出さない(相場をを知ること)
②私募ファンドに手を出さない(謎の個人や会社に手を出さない)
③理解できない商品に手を出さない
④絶対確実に儲かる商品などないと知る
⑤大手証券会社で売ってる商品以外買わない
相場を逸脱した高利回り商品に手を出さない(相場を知ること)
ポンジスキームでは、月利数十%など相場を逸脱した高利回りを言ってる場合が多いです。
ただ、相場を知らないから騙される訳でまず投資の相場を知ることが重要です。
諸説ありますが世界最強の株価指数の一つ、S&P500インデックスファンドでさえ、15年以上の長期投資で慣らした場合、年平均5〜7%前後と言われています。
これらのまともな投資の相場を知っていれば、ポンジスキームがありえないと気づきますよね。
もやしが10万円で売っていたら高いと気づきますよね。
それと同じでおおよその相場を知ってるから異変に気づくのです。
ただS&P500すら知らないから騙されるので、無知は騙されやすいということですね。
そこは勉強して知識をつけるしか対策はありませんので、ともに勉強していきましょう。
私募ファンドに手を出さない(謎の個人や会社に手を出さない)
私募ファンドは対象者が限定的で、証券会社では売ってないファンドです。
要はよくわからない会社や個人から投資商品を買わないということです。
急にそこまで親しくない友人からの連絡で「〇〇に紹介したい人がいるねん」というやつですね。笑
・未公開株
・カジノ
・仮想通貨
・NFT
・FX
・海外不動産
・プライベートバンク
・政治家や芸能人案件
など
私募ファンドは手を変え品を変え無数に出てきます。
上記の全てが悪いわけではなく、これらで儲かってる投資家がいるのも事実です。
「FXの自動売買ソフト」
「凄いトレーダーがいる」
「この投資会社にお金を預ければ誰でも簡単に爆速で資産を増やしてくれる」
などと謳って誘います。
いかにも怪しいですよね。
もしそれが本当に凄いならわざわざ他人から資金を集める必要もないです。
私募ファンドの誘いがきたら
・なぜ私募ファンドで集める必要があるのか
・なぜ投資素人の自分や案件の紹介者にそんな誘いがくるのか
これらをよく考えてみましょう。
案件の紹介者も騙されてる可能性があります。
よくわからない謎の個人や会社に大切なお金を預けるのはやめましょう。
世界最大の運用会社トップ3「ブラックロック」「バンガード」「ステートストリート」これらの運用会社とお付き合いしましょう。
理解できない商品に手を出さない
当たり前の話ですが自分が理解できない商品には手を出してはいけません。
「内容はよくわからないけど〇〇さんが言ってたから」
「何となくお金持ってそうな人だから」
とよく理解せずお金を預けるのはやめましょう。
理解できないならまず本で勉強するなりまず知識をつけましょう。
絶対確実に儲かる商品などないと知る
当たり前の話ですが、世の中に絶対に儲かる商品などありません。
もし誰かが必ず儲かると言ってる場合は、詐欺か紹介者も騙されてる可能性が高いです。
リスクとリターンは表裏一体です。
投資で元本保証はないということを理解しておこう。
大手証券会社で売ってる商品以外買わない
これから資産形成する人は、基本的に大手証券会社で売ってる商品以外は投資する必要がありません。
投資は金融商品取引法により厳重に法整備されています。
事業者が投資商品を販売、運用するには厳しい国の認可、登録が必要です。(財務省 金融商品取引業の届け出について)
悪徳業者や詐欺は無許可、無登録の可能性が高いので手を出さないよう気をつけましょう。
大手証券会社や銀行窓口でも手数料の高いぼったくり商品が多いのに…。
まとめ:投資で着実に資産形成するなら、投資詐欺にあわないこと
本日は、投資詐欺ポンジスキームについて解説しました。
①ポンジスキームとは
②ポンジスキーム(投資詐欺)に遭わないための対策5選
ポンジスキームとは、古来から100年以上伝わる有名な投資詐欺の一種です。
☑️ポンジスキームの特徴3選
1.高い利益の約束
2.古い投資家への支払い
3.持続不能な仕組み
☑️ポンジスキーム(投資詐欺)に遭わないための対策5選
①相場を逸脱した高利回り商品に手を出さない(相場をを知ること)
②私募ファンドに手を出さない(謎の個人や会社に手を出さない)
③理解できない商品に手を出さない
④絶対確実に儲かる商品などないと知る
⑤大手証券会社で売ってる商品以外買わない
投資に”絶対儲かる”とか”おいしい話”はありません。
また投資についてまったく無知だとポンジスキームに気付かないかもしれません。
投資についてみずから勉強や実践して知識や経験を積むしかありません。
投資で勝つことは資産を減らさないことです。
資産形成に失敗しないためにも正しい知識を身につけていきましょう。
ありがとうございました。
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