資産形成の基本中の基本、1丁目一番地は何でしょうか?
私は迷わず「給与天引き貯金」と答えます。
投資は余剰資金でやるのが鉄則ですが、そもそも余剰資金がないという人がほとんど。
では収入が入れば使い切ってしまう性質にどう対策すればいいのか考えたいと思います。
毎月どうしてもお金が残らないんだよねという人は本記事を参考にしてください。
貯蓄できない人は感情は切り離し給与天引き貯金をしよう
毎月どうしてもお金が残らず貯蓄できない人は多いのではないでしょうか。
ではみんなどれくらい貯蓄してるのか確認してみましょう。
総務省統計局の家計資産調査を見てみると、二人以上の世帯では貯蓄現在高は平均1,880万円となっています。
出典:総務省統計局の家計資産
ただし、その平均を下回る世帯が3/2を占めます。
より実態に近いのは中央値で1104万円となっていて平均を大きく下回っています。
これは貯蓄の多い世帯が平均値を押し上げているためです。
200万円未満が15.8%となっています。
下記は貯蓄現在高の内訳です。
・預貯金が約6割
・生命保険などが約2割
・投資商品は1割
預貯金と生命保険合わせて約8割となっていて投資商品は1割前後と少ない結果になっています。
出典:総務省統計局の家計資産
貯蓄現在高の内訳を世帯主の年齢階級別にみると以下です。
年齢が上がるにつれて株式などの有価証券割合は増えているもののほとんど運用商品に資金が回ってないので低金利商品で運用されています。
では収入が入れば使い切ってしまう性質にどう対策すればいいのか。
その対策として一案が「給与天引き貯金」です。
給与天引き貯金とは、勤務先が財形貯蓄を導入してる場合に限り、給与やボーナスから設定した金額を天引きし(=あらかじめ差し引いて)貯蓄する仕組みのこと
給与天引き貯金の最大のメリットは
・給与やボーナスが自身の銀行口座に振り込まれる前に
・別口座に天引きしてくれるので
・日常使いの口座と別口座に自動で貯蓄できることです
だから、
・生活費や遊興費などでお金を使い残れば貯蓄しよう=貯蓄は後回し
・給与天引き貯金して残ったお金で生活費や遊興費を払う=貯蓄が最優先
貯蓄が後回しにするからいつまで経ってもお金は貯まらないのです。
貯蓄が後回しか、貯蓄が最優先かがとても重要です。
いつまでも貯蓄できない人は”貯蓄より浪費や消費が最優先になっている”はずでこれでは一向に貯蓄できません。
とはいえ考えを切り替えるだけでは貯蓄できたら苦労しないよという人は「給与天引き貯金」の仕組みを利用します。
「給与天引き貯金」は
・感情は切り離し
・強制的かつ自動的に
・生活用口座とは別口座に天引きする
ので先取り貯蓄の仕組みができます
給与天引き貯金で代表的なのは、”財形貯蓄”か”自動積立預金”です。
財形貯蓄は企業や国が貯蓄を支援する制度で利子等に対する非課税措置や財形持家融資を利用できるメリットがあります。
財形貯蓄には
①一般財形
②住宅財形
③年金財形
があります。
一般財形には利子等に対する非課税はありませんが、住宅財形と年金財形は合わせて合計550万円から生ずる利子が非課税になります。
財形貯蓄はどちらかというと大手企業の方が導入してるケースが多いでしょう。
公務員では”共済貯蓄”利用を検討しましょう。
給料日後すぐに銀行口座の普通預金から貯蓄口座に資金がうつるので強制的に貯蓄できます。
月額5,000円でも10,000円からでも構いません。
少額でもいいのでまず強制的に仕組み化しましょう。
☑️この強制的に貯蓄することで感情とは切り離せるので仕組み化できます
☑️この感情とは切り離して仕組み化するのが最も重要で貯蓄を継続するコツです
仕組み化できれば、習慣になります。
最後に、資産形成する上で必ず読んでおいたほうがいい良書を2冊紹介します。
☑️「バビロン大富豪の教え」です。
”収入の10分の1を貯蓄せよ、10分の9でできないことは諦めろ”などお金に関する基本が学べる良書です。
漫画版もあるので活字が苦手な人は漫画版がおすすめです。
☑️「本田静六の私の財産告白」です。
こちらは収入の四分の一天引き法を実践され大富豪となった本田静六氏の良書です。
どちらも素晴らしい良書なので一度手にとってみることをおすすめします。
まとめ:まったく貯蓄できない人は今すぐ給与天引き貯金しよう
本日はなかなか貯蓄できない人に向けて”給与天引き貯金”の重要性を解説しました。
当たり前の話しですが貯蓄したければ収入より少ない金額で生活すれば必ず貯蓄できます。
ですが、統計データを見ると貯蓄できていない世帯が多いのが事実。
貯蓄できていない世帯の内訳は
・そもそも貯蓄する気はない人もいれば
・貯蓄したいけど、なかなかできない人
もいるでしょう。
今回は後者の「貯蓄したいけど、なかなかできない人」向けに書きました。
貯蓄するには思いだけではダメで「仕組み化」することが重要です。
そのことを理解し感情を切り離して仕組みに任せてしまいましょう。
収入が残ったら貯金するのではなく、真っ先に貯蓄するお金を生活口座とは別の口座にうつす仕組みを作る。
”貯蓄を最優先にしその後に浪費や消費をする”考えと仕組みを作りましょう。
今回は以上です。ありがとうございました。
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