2026年の秋から、出勤する日をおよそ半分に減らしました。会社を辞めたわけではありません。働く時間を減らして、家族と過ごす時間を増やす。いわゆるセミリタイアに近い働き方です。
僕は子ども3人を育てる共働きの会社員です。2019年からインデックス投資を続けてきました。この記事では、なぜいま働き方を変えると決めたのかを、そのまま書きます。
「働く時間を減らしたい。でも踏み切れない」と考えている人の、判断材料になればうれしいです。
※わが家の資産額や収入の金額は公開していません。この記事では、考え方と判断の順番を書きます。
何を変えたのか
変えたのは出勤日数です。これまで月におよそ20日出勤していたのを、およそ半分にしました。
- 会社は辞めていない
- 妻も仕事を続けている
- 収入は減るが、ゼロにはならない
仕事を完全に辞めるFIREとは違います。収入を残しながら、時間を取り戻す形です。
働き方を変えた6つの理由
お金の面が3つ、気持ちと家族の面が3つです。
理由1:資産の伸びが、所得の伸びを上回るようになった
夫婦の所得の伸び率より、資産の伸び率のほうが大きくなってきました。
経済学者のピケティが示した「r>g」という考え方があります。資産が生むリターン(r)は、働いて得る所得の伸び(g)より大きくなりやすい、というものです。投資を始めて数年、これを自分の家計で実感するようになりました。
働く時間と収入が、以前ほど比例しなくなってきた。これが最初のきっかけです。
理由2:収入が減っても、生活は回る
収入が減っても、夫婦の年間の手取りで生活はできます。投資にも、いくらかは回せそうです。
フルタイムのときより、積立の額は減ります。それでも、積立を止めずに続けられる見通しが立ちました。
理由3:積立を増やさなくても、資産は育っていく見込みがある
いま持っている資産をこのまま運用し続ければ、時間とともに増えていく見込みがあります。
もちろん確実ではありません。株価が大きく下がる年もあります。ただ、「毎月たくさん積み立てないと先が見えない」段階は過ぎた、と判断しました。
理由4:辞めていないので、戻れる
夫婦とも仕事を辞めたわけではないので、収入はあります。フルタイムに戻りたくなれば、戻ることもできます。
会社を辞める決断は、やり直しがききにくいです。働く時間を減らすだけなら、合わなければ元に戻せます。この「戻れる」という点が、踏み切るハードルを大きく下げました。
理由5:お金を増やすことより、家族の時間を優先したい
お金を増やすことを、最優先にはしないと決めました。優先したいのは次の3つです。
- 家族と過ごす時間
- 子どもにかけてあげる時間
- 家族がゆとりを持って暮らす時間
資産所得は、贅沢をするためではなく、時間の自由を手に入れるための道具だと考えています。その道具を、使い始めることにしました。
理由6:妻も賛成している
妻も、この働き方に賛成しています。
収入が減る選択は、家計をともにする相手の理解がなければ成り立ちません。夫婦で同じ方向を向いていることが、僕にとっていちばんの安心材料です。
それでも「確実」ではない
ここまで前向きな理由を並べましたが、うまくいく保証はありません。わかっているリスクは3つです。
- 株価が大きく下がることがある。過去には、株価が半分近くまで下がった時期もありました。くわしくはS&P500暴落の歴史の記事にまとめています。
- 収入が減るぶん、家計の余裕は小さくなる。想定外の出費に弱くなります。
- 教育費はこれから増える。子どもが大きくなるにつれて、かかるお金は増えていきます。
そのために、次の3つを備えにしています。
- 生活防衛資金を厚めに持つ。考え方は生活防衛資金の記事に書いています
- フルタイムに戻れる道を残しておく
- 積立は額を減らしても、止めずに続ける
セミリタイアで失敗しやすい点は、セミリタイアで失敗・後悔しないための注意点でも整理しています。
これから確かめたいこと
始めたばかりなので、良かったことも困ったことも、まだ書けません。次の3つを確かめて、続きの記事で報告します。
- 家族と過ごす時間は、本当に増えるのか
- 収入が減って、家計と気持ちはどう変わるのか
- 株価が下がったとき、この選択を後悔しないか
まとめ
出勤日数をおよそ半分にできたのは、お金の条件と家族の気持ちが、同じ時期にそろったからです。
- 資産の伸びが、所得の伸びを上回るようになった
- 収入が減っても生活は回り、積立も続けられる
- 積立を増やさなくても、資産は育っていく見込みがある
- 辞めていないので、フルタイムに戻れる
- お金より、家族の時間を優先したい
- 妻も賛成している
どのくらいの資産があればセミリタイアを考えられるのかは、資産3,000万円でセミリタイアはできる?でシミュレーションしています。
実際に職場へ伝えたときの反応は、セミリタイアの意向が職場に広まったら「実家がお金持ちなの?」と聞かれた話に書いています。
※この記事は筆者個人の経験と考えをまとめたものです。投資の成果は保証されません。働き方や投資の判断は、ご自身の状況に合わせて決めてください。