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「児童手当、貯めるつもりだったのに、気づいたら生活費に消えている」
「物価が上がって、正直それどころじゃない」
そんなふうに感じている方は、とても多いと思います。
先に伝えたいのは、児童手当を生活費に使ってしまうのは、意志が弱いからではないということです。児童手当は「2か月分まとめて、生活費と同じ口座に入る」ので、仕組みがないと混ざって消えていくのが自然なんです。
この記事では、子ども3人の共働き家庭のわが家が、児童手当を生活費に使わず教育費に回すためにやっていることと、今日からできる5つの仕組みをまとめました。
この記事でわかること
- 児童手当が「生活費に消えやすい」理由
- 今日からできる、児童手当が貯まる5つの仕組み
- 貯めた児童手当の置き場所(預金・NISA・こどもNISA)
- それでも足りない家庭が見直したいところ
まず確認:児童手当はいくら、いつ入る?
2024年10月から児童手当が拡充され、今はこうなっています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 高校生年代まで(18歳になった後の最初の3月31日まで) |
| 所得制限 | なし |
| 3歳未満 | 月1万5,000円 |
| 3歳〜高校生年代 | 月1万円 |
| 第3子以降 | 月3万円 |
| 支給月 | 年6回(2・4・6・8・10・12月)、前月までの2か月分をまとめて |
第3子以降の数え方は、22歳になった後の最初の3月31日までの上の子も含めて数えます。くわしくはお住まいの市区町村で確認してください。
0歳から高校卒業まで全部貯めると、第1子・第2子でも1人あたり約230万円(4月生まれの場合で約234万円)になります。大学の入学金や初年度の費用の、かなりの部分をまかなえる金額です。
児童手当が「生活費に消えやすい」3つの理由
① 生活費と同じ口座に入る
給料口座を受取口座にしていると、児童手当は生活費と混ざります。混ざったお金は、どれが児童手当だったのか分からなくなり、自然と使われていきます。
② 2か月分まとめて入る
偶数月にまとめて入るので、「今月はちょっと余裕がある」と感じやすくなります。その「余裕」に見えるお金が、特売のまとめ買いや外食に回りがちです。
③ 物価高で、そもそも生活費が足りない
食費も光熱費も上がっている今、児童手当がないと家計が回らない家庭もあると思います。これは個人の努力だけではどうにもならない部分もあります。だからこそ、この記事では「全部貯める」ではなく「少しでも残る仕組み」から考えます。
わが家のルール:児童手当は「最初からなかったもの」にする
わが家は子ども3人。児童手当は貯蓄と投資に回し、生活費には使わないと決めています。
そのために、生活費は毎月の給料の中でまかなうことにしています。たとえば「収入の8割の範囲内で暮らす」のように、使う上限を先に決めておくと、児童手当に頼らない家計になります。
児童手当を当てにした生活設計にすると、子どもが大きくなって支給が終わったとき、急に家計が苦しくなります。「なくても暮らせる」状態にしておくと、児童手当はまるごと教育費の準備に回せます。
教育費全体の考え方は、こちらにまとめています。
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今日からできる、児童手当が貯まる5つの仕組み
仕組み① 受取口座を「教育費専用の口座」に変える
いちばん効果が大きいのがこれです。児童手当の受取口座を、給料口座とは別の口座にします。
受取口座は、お住まいの市区町村に届け出れば変更できます(受給者本人名義の口座に限られます。手続きの方法は自治体によって違います)。ネット銀行の口座を「教育費専用」にして、キャッシュカードは普段持ち歩かない。これだけで、児童手当は「見えないお金」になります。
仕組み② 入ったら、すぐ移す(自動で)
受取口座を変えられない場合は、入金日(偶数月)に合わせて、別の口座へ自動で移す設定をします。多くのネット銀行には、毎月決まった日に決まった金額を別の口座へ移す「定額自動振替」や「定額自動入金」の機能があります。
「入ったら移す」を手作業にすると、忙しい月に忘れます。自動にしておくのがコツです。
仕組み③ 全額でなく「一部」から始める
今は生活費に回さないと厳しい、という家庭は、全額を貯めようとしなくて大丈夫です。
- まずは毎回の半分だけ移す
- 第1子の分だけ貯める
- 偶数月のうち、ボーナス月の分だけ貯める
ゼロか全部か、ではなく「少しでも残る」形を作ることが、続けるためにいちばん大事です。
仕組み④ 「使い道」と「使う時期」を決めておく
「何となく貯める」お金は、ちょっとしたことで崩れます。
「大学の入学金のため」「高校の入学費用のため」のように、使い道と時期を決めておくと、崩しにくくなります。使う時期が決まると、どこに置けばいいかも見えてきます(次の章で説明します)。
仕組み⑤ 家計を「見える化」して、生活費の上限を決める
児童手当に手をつけてしまう原因は、多くの場合「毎月いくら使っているか分からない」ことです。
わが家は家計簿アプリのマネーフォワードMEで、銀行・カード・証券をすべてつないでいます。手で書かなくても、毎月いくら使っているかが自動で分かるので、「給料の中で暮らす」上限を決めやすくなりました。
貯めた児童手当は、どこに置く?
置き場所は、使う時期で分けるのが基本です。
| 使う時期 | 置き場所の例 |
|---|---|
| 5年以内(入学金、制服代など) | 預金 |
| 10年以上先(大学費用など) | 親のNISA、こどもNISA(2027年1月開始) |
2027年からは「こどもNISA」という選択肢も
2027年1月から、子ども名義で非課税で積み立てられる「こどもNISA」が始まります。
- 対象:0〜17歳
- 年間投資枠:60万円(非課税保有限度額は600万円)
- 買えるもの:つみたて投資枠の対象となる投資信託
- 12歳以降は、教育費など一定の条件で払い出しができる
児童手当を「入ったら証券口座へ移して、毎月積み立てる」形にすれば、使い道が教育費にはっきり決まった、崩しにくいお金になります。
ただし、投資なので元本は保証されません。数年以内に使うお金は預金に置いておきましょう。
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こどもNISAは、あとから金融機関を変えにくいので、口座選びが大切です。いちばん大事なのは、親と同じ証券会社にそろえて、銀行とセットで自動で回る形にすることです。
証券口座と銀行口座はセットで
わが家が使ってきたのは、次の2つの組み合わせです。児童手当の入る口座と証券口座をつなげておくと、積立が自動で回り続けます。
- 楽天証券+楽天銀行(クレカ積立は楽天カード)
- SBI証券+ドコモSMTBネット銀行(旧・住信SBIネット銀行。クレカ積立は三井住友カード(NL))
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それでも生活費が足りない家庭が、先に見直したいところ
児童手当を貯められない一番の原因が「生活費が足りない」なら、先に見直すのは、一度やれば効果が続く固定費です。
- 通信費(格安SIMへの切り替えなど)
- 保険(入りすぎていないか)
- サブスク(使っていないものはないか)
また、急な出費のたびに児童手当を崩してしまう場合は、生活防衛資金が足りていないサインです。教育費とは別に、生活費の数か月分をすぐ使える預金で持っておきましょう。
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毎月の家計が赤字で児童手当に手をつけてしまう方は、固定費の見直しからどうぞ。
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まとめ:児童手当は「意志」ではなく「仕組み」で貯める
- 生活費に消えるのは、意志が弱いからではなく、生活費と混ざる仕組みだから
- 受取口座を分ける、入ったら自動で移す。これがいちばん効く
- 全額が無理なら、半分や1人分からでいい
- 近いうちに使うお金は預金、10年以上先のお金はNISAやこどもNISA
- 足りないときは、先に固定費と生活防衛資金を見直す
今月から全部変えなくても大丈夫です。まずは次の偶数月、児童手当が入る日に、ひとつだけ仕組みを作ってみてください。
児童手当の制度そのもの(年少扶養控除との違いなど)は、こちらでくわしく解説しています。
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